2009年8月12日水曜日

ステッヒャー


ステッヒャーは鍵盤の動きをパレットに伝える押し棒です。

材料は4.0φのチークを使いました。
30mmに切ったステッヒャーを本体基板に差し込むと穴によって高さが違っていました。後でわかったことですが、本体基板に開けた穴の木くずが下に落ちてステッヒャーとパレットの革の間に挟まっていたのが原因でした。
一つ一つ長さを調整するのもいいのですが、小さい部品のため番号を打つことが出来ません。いろいろな状況を考慮した結果M2x10mmのサラネジをねじ込むことで長さを調節できるようにしました。
試しに1本作ってみたらうまくいったので材料を買いに行って大量生産を始めると意外と難しいことがわかりました。ステッヒャー4.0φの中心に下穴1.7〜1.8φの穴を開けるのですが、偏ると薄くなったところが割れてしまいました。いくつか失敗をしながら何とか48個出来ました。(買いに行った店で品切れだったためネジがあと1本足りてません)

ステッヒャーを穴に入れてみると数カ所きつい穴があったのでパレットをすべて外してダイヤモンドヤスリで穴を広げました。
本体基板にはランバーコア材を使っていますがコアの木材はファルカタという桐みたいに軽く柔らかい木のため開けた穴がささくれ立っています。これを押さえるためにワックスを塗り込んでみました。乾いたら滑りがよくなることも期待しています。
4φの穴の中にワックスを塗るのは大変です。

0 件のコメント: