2009年7月30日木曜日

「パイプオルガンの本」


オルガンを作りたいと思ったときに買って一度読んで書棚の肥やしになってました。
今、オルガンを作りながら改めて読み直しているところです。
実際にオルガンに触れたことがないのでよくわからない部分は多々ありますが、前に読んだ時よりは「なるほど」という部分が多くなっていると思います。

気になる記述があったので少し触れてみましょう。
17世紀の終わり頃からオルガニストは親指を使い始めた。そのため鍵盤の奥行きが長くなり、幹音の音鍵の面積が広くなった。
ちょっとびっくりしました。今では鍵盤を親指を使わないで弾くなんて考えられません。
でもボタン式クロマチックアコーディオンは親指を使わない奏法もあり、その場合のために右手用のボタンの付いている部分のエッジには親指を当てるための溝がついています。
ちなみに現在の鍵盤の形になった鍵盤楽器で一番古いものがオルガンだそうです。
小さなポジティフでは4フィートを <中略> 基音とする場合があります。
今作っているのがまさにそうです。1オクターブ高いですがありなんですね。(通常8フィートパイプが基準)
鍵盤は押すべきであってたたいてはならず、撫でるべきで打ってはならない
子供の時はエレクトーンを習っていましたが、現在はアコーディオンを弾いています。それでピアノをたまに弾いてみると、音の出し方がまるで違うので、ピアノはうまく弾けなくて「ちぇ!」と思うのですが、この言葉はピアノが弾けなくても「だめキーボーディスト」じゃないよと言ってくれているみたいで救われます。

 「パイプオルガンの本」 秋元道雄 著 東京音楽社出版

091122
 現在購入可能な「パイプオルガン 歴史とメカニズム」を読みましたが、「パイプオルガンの本」と内容はほぼ同一でした。

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