2020年5月31日日曜日

ショルダーストラップのメンテナンス

以前に「アコーディオン ストラップの修理」で登場したショルダーストラップの革の表面が剥がれて色も禿げてきたので着色しています。

もう10年も前のことなんですね。革も大分痛んでいますが、もう少し存えてみようと思います。
刷毛代わりに薄いウレタンシートを丸めて2枚の板にはさみ、ビニタイで留めたものを使っています。ウレタンシートは使い捨てます。乾いたらミンクオイルを塗布します。

今修理しているアコーデオンも古いタイプなのでこれと同じものを作ろうと思っています。現代のアコーデオンストラップは途中に長さを調整する様になっていますが、古いタイプは両端の楽器に取り付ける部分しか長さを調整するところがありません。左右の長さも同じと思ったけど再度計ってみたら20mmほど片方が長かったです。長いのは右の方。

2020年5月28日木曜日

蛇腹ピンホルダー?

アコーデオンは大きくトレブル部(右手で演奏する方)、蛇腹、ベース部(左手で演奏する方)の3つの部位で構成されています。そしてそれらはピンによって止められています。
このピンを通称「bellows pin」、複数形だと「bellows pins」と呼ぶみたいなので「蛇腹ピン」と呼んでいいかと思います。

この蛇腹ピンですが、トレブル部、ベース部それぞれの正面と裏側に3本あるいは4本で刺さっています。どちらにも対応できるよう穴は5個にしました。楽器によっては長さが違っていたりしますので刺さっていたところに戻すのが一番良いのですが、どこに刺さっていたのか後でわかりやすくするためのホルダーを作りました。形もミニチュアのアコーデオン型にすることで一目瞭然になりました。

材料はパインの集成材です。蛇腹とグリルの部分をペンで色づけしてみましたがまだらになってしまい、やらない方が良かったかなと思っています。正面用と裏用が干渉しないよう裏側の穴を1段下げて穴を明けました。

2020年5月21日木曜日

ミニルーターとフットスイッチ

ミニルーター用にフットスイッチをあつらえました。こまめにON/OFFする作業に手元スイッチでは煩わしいのです。

選んだのは踏み込んでいるときだけスイッチONになる「オジデン フットスイッチ OFL基本形」の「モーメンタリ」型です。
ちなみに「集塵機のリモコンとフットスイッチ」で使用している一度踏んでスイッチON、もう一度踏むとスイッチOFFになるのは「オルタネイト」型です。(オジデンフット スイッチには外観は同じの「オルタネイト」型もあります。)

白いコンセントに接続した機器のスイッチが効くように配線は組み替えました。

2020年5月17日日曜日

樟脳ホルダーまたはケース?

メンタームの様な香りがすきのなので防虫剤に樟脳を使っています。そのホルダーまたはケース?を作りました。
押し入れ、物入れ(衣料を入れている)、台所の下の開き戸に樟脳をティッシュでくるんでだしパックに入れてつるしていましたが、数が多くて毎回面倒なので専用のホルダーまたはケース?を作ったら手間が省けると思って。

「樟脳の匂いの付いた衣料はくさい」とよく耳にするのですが、全然そんなことはなくて、むしろいい香りだと思います。ナフタリンと間違えてませんか?あれはくさいです。

使っている樟脳は藤澤樟脳で、30x30x10です。ホルダーはフエルトで袋部分が60x60、フラップが60x30mmです。(左上はちょっと小さめです)これをクリップで挟んで(写真左下)つるします。左上のは生地が足りず、ちょっと小さめのサイズです。

2020年5月11日月曜日

鍵盤支点軸の端部処理

鍵盤支点軸の引き抜き」で記述しましたが、楽器から出ている先端の曲がっている部分が折れたので支点軸(2φの真鍮棒)が突き出た形になってしまいました。そのままでは危ないので端部処理をしました。

6φの真鍮棒のセンターに木工旋盤を使って2φの孔を開け、金属用の糸鋸を使って穴の内側から外側に4カ所(十文字に)切り込みを入れました。半田付けする際半田が孔の下の方まで染み渡るようにしたかったのです。以後ここでは6φの真鍮棒を「頭」と呼ぶことにします。
アコーデオンは厚紙で保護してから支点軸に頭を差し込み、半田ゴテで真鍮のを十分熱してから半田付けしました。頭の孔の内側に入れた切り込みを通して半田は下の方まで行き渡ったみたいです。頭と楽器の隙間があまりないのでよく確認できません。半田付けした上の部分はヤスリで丸め滑らかにしました。

保護の厚紙を取り去ると支点軸の周囲は白い仕上げが焦げてしまっていました。特に頭の右側。楽器の白い仕上げはセルロイドだと思いますが、後で調べると熱に弱いことがわかりました。本来なら鍵盤をセットする前に端部処理をしておいた方が良かったのですが、後から思いついたのです。失敗失敗。

2020年5月10日日曜日

バルブと鍵盤の接合部の革カバー

バルブと鍵盤の接合部に革のカバーを貼り付けました。

リードワックスを少し追加で盛り、革を押しつけてからヒートペンで熱を加えて接着しました。

2020年5月8日金曜日

バルブの鍵盤への固定

アコーデオンの鍵盤の先にはアルミニウムの棒が延長されていて、その先にバルブ(開閉弁)が付きます。鍵盤を押すとバルブが開いてリードに空気が出入りし、音が鳴ります。

棒の先とバルブが一部ぐらついている箇所がありましたので可能な限り取り外して、きれいにしてから先日作ったリードワックスで固定しました。

可能な限りというのは、このアコーデオンは以前にすでに修理された形跡があり、一部のバルブが接着剤で強固に固定されていて、外れなくなっていたからです。ここだけではなくほかの箇所もひどい修理の仕方で、それを元に戻すのに余計に手間がかかりました。私も素人ですが、なるべく正しい方法で修理しようと思っています。

2020年5月6日水曜日

フェルトの貼り替え

鍵盤の底に鍵盤を押したときに衝撃を和らげるクッションが貼ってありますが、これもへたっていたので貼り替えました。ウールフェルトの2mmです。ポジティーフ・オルガンで使ったものの余りです。

鍵盤は取り外す前にマスキングテープを貼って順番通りに番号を書き込んであります。

2020年5月4日月曜日

鍵盤支点軸の引き抜き

アコーデオンには写真のように鍵盤の支点として真鍮製の軸が通して入っています。これを抜くのに難儀しましたので、今回の方法を記しておきます。
ペンチで挟んで引き抜こうとしましたが抜けません。鍵盤と鍵盤の隙間からオイルを注入しても抜けません。元は先端がU字型に曲げられていましたのでバールに引っかけて抜いてみたら少し抜けたのですが、程なく曲がっている部分が折れてしまいました。それだけ力をかけたと言うことです。ここで途方に暮れて諦めて寝ました。

翌日に思いついたのがチャックで挟んでバールでドリルチャックに引っかけて引き抜くやり方で、これはうまくいきました。バールとアコーデオンの間に挟むてこの支点をだんだん厚くしていき、写真左まで抜けました。

そのまま続けても良かったのですがバイスを利用して引き抜き(写真右)、3/2くらい抜けたところから後は手で引き抜くことができました。ふー。