2011年4月29日金曜日

つま先側の枠の加工 その1


つま先側の枠にガイドピン用の孔を空けました。今日は一日作業をしましたが思ったほどはかどりませんでした。

つま先側の枠は上枠と下枠に分かれていて間に鍵盤が上下に動くためのガイドピンを渡します。ガイドピンはカーブに沿って垂直に立てなければなりませんのでボール盤のテーブルの角度を変えながら孔をあけました。垂直のレーザーラインに放射状のケガキ線を合わせながらですが角度が全部違うのでかなり面倒くさかったです。写真は上枠をひっくり返した状態。

所々アリ溝になっていますが、ここには上下の枠をつなぐ束(つか)が入ります。

追記 110501
よく考えたら普通にボール盤用のバイスで挟めばもっと楽に作業ができたのに。。。

2011年4月23日土曜日

鍵盤支点のカバー-成形合板 その2


鍵盤支点のカバー-成形合板 その1のつづき。

本日、6日後クランプをすべて外しました。
若干の戻りがあるのは予測していましたがまずまずの出来ではないでしょうか。中央部で4mm程度の隙間が出ていますがビス止めしますので問題ないレベルです。

追記 120318
バキュームプレスという手法が今回の様な成型に使えるかと思いました。一度試してみたいです。

2011年4月18日月曜日

鍵盤支点のカバー-成形合板 その1


鍵盤支点のカバーを作りました。

この部材は幅80mmでアールがついていますので成型合板にしました。成型合板は今回が初めてです。

もっと後の方でやろうと思っていましたが、先に作りました。鍵盤支点取り付け枠を型にして成形プレスするため組む前にやっておかなければばりません。

バンドソーでナラの板を3枚に挽き5mm程度の厚みに揃えて接着材を塗布し、型にはめ込んでプレスしています。型の幅が38mmなので成型する板の端がはみ出て板と板の間に薄く隙間が出来てしまったので持っているクランプ類を総動員して端をつまんでいます。アールがきつい場合は熱を加えて曲げてから圧着するのですが今回は真っ直ぐのまま圧着しました。数日間放置するつもりです。

2011年4月17日日曜日

外枠側板


オルガンの足鍵盤の外枠の側板を作りました。

側板は写真のような形になっています。凹型に入り込んだ部分は曲線と直線の組み合わせなのでバンドソーで大まかに切った後スピンドルサンダーで形を整えました。バンドソーの刃は10mm幅を使っていますが、アールの大きさはこのくらいが限界みたいです。
スピンドルサンダーはトリトンのものです。本格的に使うのは今日が初めて。写真のように角材をクランプで留めた直線ガイドを使うと直線に削ることが出来ました。ルーターでやろうと思いましたが刃が短く断念、結果的にスピンドルサンダーの方が切削面は荒いですがルーターを使うより気が楽でした。ルーターは失敗すると材料に深く傷を付けてしまうのでいつも緊張します。

2011年4月10日日曜日

反りカンナ掛け


昨日の鍵盤支点取り付け枠の続きです。

内アールを削るのに反りカンナを使いました。使うのは軽く15年振りくらいです。横の面に対して直角を保ちながら円弧に削っていくのはなかなか骨が折れます。脱着可能な木工バイスを2台作業台に取り付けて材料を固定しています。

今日はいい天気でしたね。やっとハスの植え替えをしました。

2011年4月9日土曜日

鍵盤支点取り付け枠の加工 その1


かかと側の鍵盤支点のベースになる下枠を切断しました。

初めてバンドソーを使いました。なかなかスムーズに切れましたが向こうの方が下手に切ってしまいました。この後カンナで削って円弧に近づけていきます。

追記 110409
今日気が付きましたが、ブレードガイドを上げたままで切断していました。本当は材料のすぐ上まで下げておかないと刃がぶれやすくなるのです。

2011年4月4日月曜日

折りたたみビームコンパス


足鍵盤の大きい半径の円弧を描くためにビームコンパスのビームの長いものを作りました。およそ5mあります。

もとのビームは短い木の棒ですが、これだけ長いと取り回しが大変なので折りたためるようにしてみました。折りたたみ部分は孔を空けて樹脂の丸棒を差し込み、両端をアイロンで溶かして頭を広げ抜けないようにしています。ヒモでもいいのですが、伸びたりしますので合板又はMDFを細く切ったものを採用しました。それでも引っ張ると1mm程度は伸びました。

支点は押しピンで床に固定、円弧を描く方は鉛筆を差し込めるホルダーをビームにクリップで留めています。ビームと言ってもヒモみたいなものなので鉛筆の倒れ具合を一定にしないと正確な円弧を描くことは出来ませんでした。このような構造だとビーム部分に孔を空けてその孔に鉛筆の芯を差し込んで描いた方が良かったです。

とりあえず用は足りましたのでこれ以上の改良はしません。部材の長さがまちまちなのはあり合わせの材料で作ったからでそれ以上の意味はありません。

2011年4月3日日曜日

木取り


今日は板に割り付けた材料を大まかに切り分ける作業をしました。

あらかじめ図面でどのように材料を取るか算段しておいて実際に木目を確かめながら決めていきました。今回は緩やかな曲線が少しあるので木目もそれに沿って取るようにしました。

写真は足鍵盤部分です。上はナラ、下はパイン材です。パイン材は鍵盤のベースになる材料です。ホームセンターを見に行ったら丁度良いパインの積層材があったので買いました。積層材ですが縦方向にフィンガージョイントのないものです。シャープキーはまだ切り分けていません。奥の方に立て掛けているものは前方の板です。

曲線のある材料はプリンターで型紙を印刷して板に貼り付けることも検討しましたが、2mm程度の誤差が出てしまい、直接板にケガキすることにしました。曲線は半径5m弱ありますので特別にビームコンパスを作りました。