2009年9月13日日曜日

下段の仮組


下段の仮組をし、上段を乗っけてみました。

下段は合板の送風機構部の側板を接着し、化粧側板(ナラ)に鬼目ナットをねじ込んで、ネジ留めしました。
ナラはよく乾燥しているものの、まだ縮むことも考えられるので合板との収縮差を考慮しなければなりません。

上段はアンモニアによる着色をし、オイル仕上げをしました。下段の側板とくらべると黄褐色っぽくなっているのがわかります。木に含まれるタンニンの量で色合いが変わります。一番手前組み込まれた横木は色が濃くなりませんでした。これだけ元々他の材料より赤かったです。
余談になりますが鉄瓶の手入れは茶殻で鉄瓶をこすりつけるといいそうです。これは鉄とタンニンを結合させ、さびにくくするという先人の知恵です。

上段をおいてみて、鍵盤の位置が低いように思いました。本当に低いようであれば反り止めを兼ねてかさ上げするとしましょう。
家具を作っていて初めて借り組をしたとき、いつも「あら?こんなに小さかったっけ」と思います。今回も思い過ごしかもわかりません。

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