普通の鉋を切断してはみ出して固まった接着剤を削るための鉋に仕立てました。
木を接着するときにボンドはたっぷりめに塗ると圧着のときボンドがはみでます。時には固まる前に拭き取ることもありますが、固まってから削る場合もあります。固まってから削るときは鉋かノミの背で削っていましたがどちらもやりにくいと思っていました。固まった接着剤の凹凸が激しく鉋では先に台尻に当たってしまうしノミの背は角度を微妙に調節しないと刃が逃げたり材料に食い込んだりします。
今日は接ぎ合わせたベンチの天板の接着剤をノミで削りながらそんなことに思いを巡らせている内に使っていない安物の鉋があったのを思い出してこれを利用すれは解決出来ると思いつきました。それが今日の写真です。
使ってみると「チリチリ」と小気味よい音を立てながら固まった接着剤を削り取っていきました。
使っていなかった安物の道具とはいえども切ることに少し抵抗はありました。見た目も痛々しいですが使われないでおかれるよりいいでしょ。あと入り隅の面取りにも使えそうです。
刃の上が開いているので台が狂わないといいのですが。
追記 120731
このような形状のカンナを「隅突き鉋」(すみつきかんな)と呼ぶことがわかりました。